幽霊ビルに漂う違和感の正体

この記事は夏の恐怖体験。幽霊ビルを買うの続きです。

また本日の記事にはショッキングな画像が掲載されていますので、食事中の方や潔癖気味の方は読み飛ばすか、裁判も無事に一段落したなんちゃって年の差婚外部リンクをご覧ください。

廃墟物件の調査を行う中で感じた違和感が何なのか分からないまま、一部屋ずつ水漏れ等の問題がどの程度あるのかを確認していた。

 

私の心配をよそに不動産屋とピナちゃんは、「ファミチキのレッドチリって美味しいよね」と呑気な会話をしていたが、私の中では”事故物件なのではないか”との疑念も生まれ始めていた。

不動産取引や賃貸借契約の対象となる土地・建物や、アパート・マンションなどのうち、その物件の本体部分もしくは共用部分のいずれかにおいて、何らかの原因で前居住者が死亡した経歴のあるものをいう。

 

これまで事故物件を購入した事はないが幽霊が怖くて買わなかったわけではない。

そもそも幽霊を信じてはいないし事故物件は相場よりもかなり安値で売買されるため、リフォームを行えば入居付けもできる自信があったので機会があれば購入しようと思っていた。

 

しかし数年前に亡くなってから発見するまでに一ヵ月近くかかった物件を紹介された事があったが、夏場だった事もあり強烈な腐敗臭が部屋にこびりついていて、クリーニングを行った後だったにもかかわらず入室を躊躇するほどで、購入を諦めた経験がある。

そしてこの廃墟ビルの一室にも、死体の発見が遅れた場合に体液が流れ出てできるシミと似たような跡が畳にできていた(恐怖)

こんなの↓
怪しい香りが漂う畳

私「誰か亡くなってるの?」

不「いや、そんな話は聞いてないよ。」

私「この畳のシミは雨漏りかな?」

不「多分そうだと思うよ。さっきからどうしたの?」

私「いや何か違和感があるんだよね」

不「フッ(‘A`)」

((あっ!鼻で笑った!?))

 

以前テレビで見た心霊特番で、稲川淳二が「霊は心が綺麗だったり気が弱かったりする者に訴えかける」と言っていた気がする。

この中では小心者の世界ランカーピナちゃんが最有力だけど、霊もフィリピン人相手に言葉が通じるか心配だったのか第二候補の私に狙いを定めたのだろう。

 

ただ霊感が全くない私には違和感を感じ取るのが精一杯で何を伝えたいのかは分からないし、分かった所で「成仏しろや」と突き放してしまいそうである。

それに心臓に毛の生えていそうな不動産屋のような性格ならまだしも、もしこの物件を購入して入居者の中に私と同じく日頃から小鳥と会話をするような清らかな心の持ち主がいたら、生活する中で霊に悩まされ退去につながるだろう。

この物件は買うなと直感が働いているのだと思い購入は見送ろうと考えながら部屋を眺めていると、名探偵の血を引く私は違和感の正体に気が付いてしまった。

 

コリハ!?じっちゃんの名に懸けてドアノブに埃が付いてない!

私「この物件、人が出入りしてるんじゃない?」

不「いや、長い間放置してたから出入りはないよ」

私「ここ見てよ」

そう言ってドアノブを指さして埃が付いていない事を教えて、注意して部屋を見ると所々同様に誰かが埃を払ったような形跡が見られた。

 

こんなの↓
人がいる痕跡のある風呂

「どうかなぁ水漏れや風かもしれないよ。」と、この期に及んでまだ不信感を抱かない、鈍感なのか肝が据わっているのか分からない不動産屋だったが、埃のついていないドアノブを回して中を確認すると、疑念は確信に変わった。

※コントロールが悪いのか的を外しまくっている為、心の清らかな私はお食事中の方のために、画像にモザイク処理を施しています。
使い方を間違えているトイレ

ウ〇コが散乱してるし、新しいトイレットペーパーが何故か便器の中に保管されていた(驚)

トイレの使い方を知らないのかい?

 

不「太郎さん、これは誰か出入りしてるね!」

私「さっきからそう言ってるじゃねーか(怒)」

霊ではなく違和感の正体は不法侵入をしている人間だと分かり一安心である。

 

こうして再び購入意欲が湧いてきたので全ての部屋を隈なく確認し、外へ出て壁のクラック(亀裂やひび割れ)をチェックしていると、ピナちゃんが受水槽の下を覗き込みながら「アーイ!! 何かありマスΣ(゚д゚;)」と驚いた様子で声をあげた。

ピナちゃんの視線の先を確認すると・・・

そこには・・・

 

漬物があった(涙)

謎の漬物

「何だこれ!!」と謎の漬物を前に大騒ぎをしている二人とは対照的に私は冷静だった。

実は犯人に心当たりがあって、2年前にこの地域の廃墟マンションを調査した時にも、全ての部屋に漬物が漬けられていて衝撃を受けた経験がある。

過去の漬物物件記事:飢えをしのぐフィリピン人妻

 

またあいつか・・・

廃墟物件に漬物を置くという地域の風習でもない限り、こんな事をするのは同一人物としか思えない。

この廃墟ビルも会った事はないけれど彼の縄張りなのだろう(涙)

 

二人に以前も漬物を目撃した事があり、おそらく彼の保存食なのだと説明し、この物件の買い手は私以外には現れないだろうと容赦のない指値を入れて買付証明書を書いた。

もし私がこの廃墟ビルのオーナーになったら彼に漬物を別の場所に移すように伝えて、トイレの正しい使い方を教えてあげようと思うのである。



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