感謝された裏メニュー

先日フィリピーナ達と昼間からカラオケに行った。

なぜか私はラッツ&スターを良く知らないまま延々と歌わされ、フィリピーナ達は踊り続ける混沌としたカラオケタイムであった。

誰がこいつらにラッツ&スターの存在を教えたのだと、流行の仕掛人に文句を言ってやりたい気持ちを持ちつつも、熱狂的なファンのように踊り狂うフィリピーナ達のお陰で、ラッツ&スターになった気持ちになり思いのほか楽しい時間であった。
カラオケの後、何名かはアルバイトの時間だというので、吉野家で牛丼を食べて解散する事にした。

 

吉野家へ向かう途中でフィリピーナ達に「”つゆだく”って知ってるかい?」と聞くと、「何だそれは?」となったので、ピナちゃんが「吉野家のシークレットメニューデス(‘A`)」と教えると、「シークレットメニューなんてあるの!?」と色めき立った。
ラーメンと並び牛丼が好きなフィリピーナは多く、これまでも通いつめていた吉野家に”つゆだく”という謎のメニューがある事を知り、どんな料理なの?大きいの?と、どんな想像をしているのかは分からないが、期待に胸を膨らませているようだ。

 

当然このブログを読んでいる皆様は、”つゆだく”の存在を知っている前提でここまで記事を書いたが、もしかすると吉野家って何?というセレブレティの方もいらっしゃるのではないか?と少し心配になったので説明をすると、吉野家という牛丼チェーン店で注文時に”つゆだく”と伝えると、牛丼のツユを増量してくれるサービスのことである。

 

吉野家へ到着すると”つゆだく”のみを注文されてもお店の方が困惑するので、シークレットメニューのつゆだくは、牛丼のトッピングサービスだと皆に伝えた。
それぞれ牛丼を頼み正体の分からないまま”つゆだく”を連呼し、つゆだくの牛丼が運ばれてきたが、見た目ではそれほど違いは分からないので若干戸惑っていたが、牛丼をすくうと普段とは違うお米のシャバシャバ感に気がついた。

 

「ベチャベチャなってる(゚д゚;)!」
リーダー格のジェシカが呟いた。が、もうちょっと言い方があるのではなかろうか?

 

自らつゆだくを注文しながら、「本当だベチャベチャだ」とざわつき始めるピリピーナ達…
そんな中、数年前に”つゆだく”を教えてもらい、日常的につゆだくを注文しているピナちゃんが「美味しいデスヨ(‘A`)」と、ドヤ顔でつゆだく業界の先輩風を吹かせていた。

 

フィリピーナ達はつゆだくの牛丼を食べると「美味しい!」と大絶賛である。
中には忘れないようにスマホにつゆだくとメモをする者までいて、シークレットメニューを気に入ってくれたようで、焼き肉をご馳走した時よりも感謝されたので、「一生この感謝の気持ちを忘れるなよ!」と、つゆだくを教えたくらいで恩着せがましくしておいた。
皆様の周りにも吉野家のシークレットメニュー”つゆだく”を知らない外国人がおられましたら、是非とも教えてみてください(・`ω・)b

 

こんな事を書いたのは、ライブドアブログの国際結婚カテゴリで、生活を豊かにする洒落た記事を書かれている、アリゾナで国際結婚のRieさんがアメリカのIn-n-out(バーガーショップ)の裏メニューを紹介されているのを見て、思い切り影響を受けてしまい記事にした次第です。

このIn-n-outと言うバーガーショップは、私が数ヶ月ロスに滞在していた時に足しげく通ったお店で、裏メニューのアニマルバーガーを教えてもらってからは、ドヤりながら「えっ!生まれも育ちもL.Aですけど?」みたいな顔をして注文したものである。

 

ピナちゃんと結婚しているのでフィリピンへの滞在が一番長いと思われるかもしれないが、日本以外で一番長く過ごしたのはロスだったりする。
5回くらいしか通っていないけれど中国人経営で生徒はメキシコ人しかいない、エステかネイルだかの格安の学校でM1ビザ(学生ビザ)を発行してもらって、余りの居心地の良さに1年までは行かないがそれに近いくらい暮らしていた。

 

観光で入国を繰り返してもよかったが、わざわざビザを取ったのはアジア圏と違いロスは日本までの飛行機の時間が苦痛だったからである。
当時はネットバンクで送金する知識もなく、持って行った金が尽きると帰国する旅をしていたが、フィリピンと同じように、ロスは大して働かなくても何とかなるので居心地が良い。

 

渡米してすぐに1年分くらいの生活費を稼ごうとラスベガスへ向かい、見事にひん剥かれてしまったが、本当は駄目なのだけどダウンタウンの問屋で服飾関係のバイヤーのふりをして格安でTシャツを仕入れて、サンタモニカで観光客にマジックで書いた漢字Tシャツを売りつけたり、捨ててある家具を拾ってリメイクして、ビビナビと言う日本のジモティーみたいなサイトで販売したりして金を稼ぎ、またしても返り討ちにあっていた。
記憶が薄れてきた今、アメリカ滞在中に不思議に思った事がある。

 

それは運転免許。
私はカリフォルニアの運転免許を取得したのだけど、思い返してみると教習所に通った記憶がない。
試験会場まで自分で車を運転していって、そのまま実技とカンニングし放題の緩々テストを受けて、即日免許が取得できたような気がするのである。
車や国際免許を持っていないアメリカ人はどうするのだろうかと、今更ながら疑問に思う。

 

1年未満の滞在だったが、メキシコ人に山奥の大麻が飛び交うレイブパーティーに連れていかれたり、車でラスベガスを目指していると途中でカジノを発見し、そこがラスベガスだと勘違いして「思ったより小さいな…」と思いながらも数日無駄にしたり、ホテルのシャワーが固定で「アメリカ人は尻をどうやって洗うんだ」とビニールプールを購入してガソリンスタンドで空気を入れてもらい、部屋に浴槽を作っていたらホテルを追い出されたり、本屋でおっさんに拾われて居候したり、色々あって戸建てを借りたりと刺激的な滞在だったけれど、つゆだくの話からだいぶ逸れてしまったので、今日はこの辺りで締めようと思います。

免許が出てきた
pina257
この頃はこんがり日焼けをしていて、メキシコ人に「ケパソ!ケパソ!」(訳:こんにちは)と同郷だと間違えられたものである(涙)

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